弊社において行う一般的なファイナンシャル・プランニングは、まず最初に現状のご家族構成、個人資産及び負債、キャッシュ・フローの状況を把握させていただきます。
そのうえで将来のライフイベント、ライフデザイン(夢や目標など)を描いていただき、それを実現するためのプランニングを経済面からアプローチして行っております。これからステップ別にその内容を具体的にみていきます。
目次
ステップ1)ご家族構成の確認
ご家族のライフイベントをデンザインするために、まずはプランニング時点のご家族構成をお聞きかせいただきます。そのあと、ご家族一人一人のライフイベントなどを考えていきます。
ステップ2)資産及び負債、キャッシュフローの把握
財産目録を用いて資産及び負債のストック情報と、キャッシュ・フロー表を用いてお金の流れであるフロー情報を確認させていただきます。これらの情報に基づき現状を可視化し理解してから、ファイナンシャルプランニングをスタートしていきます。
ステップ3)生命保険、不動産などの状況整理
ご加入している生命保険の保障額、個人年金額などの現状把握をさせていただきます。また、投資不動産、有価証券、借入金などがあればその内容も確認し、個別の資産、負債の状況を整理させていただきます。
これらの情報を整理することにより、将来の資産設計・形成、キャッシュフローに与える影響などを確認致します。
ステップ4)キャッシュフロー表の作成
ライフイベントなどを考えていただき、それらの情報を加味したキャッシュフロー表を作成します。
キャッシュフロー表を作成することにより、時系列にてお金の流れが見えるようになり、キャッシュの過不足額が認識できるようになります。今後どのように資産管理・設計・形成などの対策を行っていけばよいか具体的な数値でのイメージが可能となります。
ステップ5)時系列での貸借対照表の作成
キャッシュフロー表に基づくフローの情報とともにストック情報である貸借対照表の推移も同時に作成していきます。フロー情報の積み上げにより資産が形成されていくことになります。資産と負債のバランスの最適化を図り、効率よく資産設計・形成のプランニングを行っていきます。
ステップ6)未来設計図の作成
上記情報を織り込んだ情報を未来設計図として一冊にまとめます。この一冊にすべての情報が網羅され、現在地、将来のビジョンが明確になります。定期的に進捗度合の確認をするとともに、最新の情報を織り込み設計図の更新を図っていきます。
まとめ
以上が基本的なファイナンシャル・プランニングの進め方となります。経営されている法人では決算などでその数字は把握されていると思います。
その一方でオーナー自身の資産、負債、キャッシュフローの情報は、年末調整や確定申告時に年に1度把握する程度で、主に税金を計算するために作成されることが多いのではないでしょうか。
ファイナンシャル・プランニングを行うことにより、資産管理・設計・形成・状況が具体的に把握できるようになります。役員報酬、退職金の金額や時期などもその設計図に描かれるため、法人経営の目標も同時に思い描くことが可能となりモチベーションの向上にも繋がってくる場合もございます。
個別に税金の節税、不動産別の収支、保険の保障内容の見直しをする機会は多々あるかと思いますが、それらの情報をすべて網羅するということを意識されることは少ないのではないでしょうか。
将来の夢や目標を実現するために、ファイナンシャル・プランニングの考え方や手法は有効なツールの一つになり得るものであると弊社では考えております。